【親族マナー】お葬式で重要な挨拶・香典・服装を解説
お葬式に親族として参列することになったとき―。
「このマナーは間違っていないか?」
「はじめて葬儀に参加するので心配」
「間違った服装で葬儀に出て恥ずかしい思いをしたくない」
今この記事を読もうとしている方はこのような悩みをお持ちではありませんか?何回も関わることがなく、若い方だと初めてという方もいるかもしれません。
今回の記事では、葬儀の時に親族の方の最低限のマナーをお伝えしたいと思います。記事を読み終えたときには、焦りや不安が解消され、落ち着いた状態で参列できるようになるはずです。
目次
自己紹介
1-1葬式時の挨拶マナー
1-2葬式時の香典マナー
1-3葬式時の服装マナー
まとめ
自己紹介
瑞樹(ずいじゅ)(24)
短期大学を卒業後加行受け、僧侶教師資格を取得。僧侶暦五年。
お葬式を経験し、檀信徒の皆さんが悩みがないか気になった。また相談を受けることもあり、住職から指導を受けている。
1-1葬式時の挨拶マナー
「今度お葬式があるので挨拶マナーをなんとなく勉強したけど、失礼がありそうで正直不安」
「お葬式の際に受付で何と言っていいのかわからない」
そこで今すぐ使える使える簡単な例文3つを紹介!
「急なことで驚きました。心より謹んでお悔やみ申し上げます。」
「この度は、ご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。」
「お悔やみ申し上げます。何かお手伝いできることがありましたら、ぜひやらせてください。」
「お悔やみ」は人の死を弔うこと。「申し上げる」は相手に敬意を示す謙譲語です。
僧侶の視点から最低限「お悔やみ申し上げます」は覚えておきましょう。余裕があれば、遺族の方をねぎらってあげてください。遺族の方は一見平気に見えても精神的に疲弊しているかもしれません。
1-2葬式時の香典マナー
「初めて香典を渡すから書き方が分からない」「御仏前か御霊前かそっちを書けばいいのか」そんな悩みをここで解決!
香典も必ず遺族の方に見られます。間違えないようにここで確認しておきましょう。
香典の書き方
香典の表書き
「香典の知識について事前に知っておきたい」「香典の書き方がわからない」そんな方のために書き方のポイントを解説します。
まず水引は白黒が一般的で、表書きは「御霊前」と書くことが多い。(関西では黄白の水引を使用することもある。
「御霊前」とは亡くなった方の霊の前という意味で、仏教では仏に成る49日までの期間を指します。
「御仏前」とは49日を過ぎた後仏に成られるため、それ以降に香典をお供えする場合「御仏前」に変わります。
名前を書く場合は濃い字で、フルネームで記載します。
※夫婦で香典を出す場合は、夫婦二人分の名前を記載!
※4名以上で香典を出す場合は、代表者1名をフルネームで記載し後の方を「外一同」と記載!
裏面の下段に差出人の住所と金額を記載する。
→遺族の方が香典返しをするときに参考にされるから。
※中包みがあるタイプの場合は、中包みに住所や金額を記入するので裏面には記入する必要はありません。
お葬式の香典の書き方は表書きは上段に「御霊前」下段に「名前をフルネーム」と記載しましょう!
裏面は差出人の住所と金額を記載する。
香典の相場
「香典の相場を知りたい」「義理の家族が亡くなったときにどれくらい包めばいいのかわからない」と言った相談を受けることがあります。
そこで香典を包む時の注意点3つと相場を解説
参考にしてみてください!
まず、香典の相場は個人様や遺族の方と密接な関係ほど高くなります。
香典の相場 |
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自身との関係性 | 香典の平均相場 |
配偶者の親 | 5.4万円 |
配偶者の兄弟・姉妹 | 3.1万円 |
配偶者の祖父母 | 2.7万円 |
(参考)鎌倉新書、いい葬儀
香典|平均相場やいけない金額、香典袋の書き方、入れ方を解説 | はじめてのお葬式ガイド
(参照 2025-08-28)
これを見れば平均的に親族の方には3万円から5万円を包んでいることが分かります。
ここで注意点
※金額は紙幣の数を偶数にしたり、死をイメージする4(死)や漢字の苦をイメージする9(苦)を避けましょう!
※お葬式後に食事がある場合は、少なくとも5000円以上は包みましょう。また香典に入れるお金は新札を避け、古いお札や新札を一度折り曲げたものを入れるようにしましょう。
※通夜・告別式両方に弔問される場合は、香典は通夜式に渡し、告別式は参列のみで構いません。
僧侶目線では関わりが深かったり、親切にして頂いた方には自分ができる範囲内で多く包んであげるのが良いかと思います。相場が分からない場合近くのお寺の僧侶の方や親族、遺族の方に聞くのが安心できると思います。
香典の渡し方
「香典の受け渡しをしたことがない」「遺族の方に渡すタイミングが分からない」今回は受け渡し方のマナーとタイミングを解説!
香典の受け渡しは、通夜か講別式での記帳と一緒に行うのが一般的です。袱紗を開いて不祝儀袋を取り出し、手早く袱紗をたたみ、その上に不祝儀袋を乗せます。
※受付を設けてない場合や、お葬式に遅れて受付が終了していた場合は遺族に直接渡しましょう。
最悪袱紗が無くても構いませんが、お渡しするまでに汚れや折り目が付かないように保管すると良いです。
※香典を渡さなくていい場合
近年家族葬が増えており、「ご厚志ご辞退」や「ご香典辞退」という言葉を耳にすると思いますが、これは香典や供物、供花をすべて受け取らないという意味です。
1-3葬式時の服装マナー
葬儀に参列する前にもう一度ポイントを確認しときましょう!
現在は特に決まったルールでは無いが、三回忌までは略礼服が一般的です。
男性
ブラックスーツ濃紺などのダークスーツを着用します。ワイシャツは必ず白を着用し、ネクタイは黒。
靴下と靴も黒に統一してください。
ネクタイピンは付けなくても良いです。
※夏場の場合暑いですから、黒のスーツに半袖の白シャツで構いません。
女性
黒・ダークグレーなどのワンピースやスーツを着用します。露出の少ないものを選びましょう。
ストッキングは肌色か黒にします。靴やバックも黒に統一してください。
もしお子さんも来られる場合は、学生さんなら学生服で小さいお子さんなら白と黒の服装で来られるのが良いと思います。
しかし、間に合わない場合もありますから追加で買う必要はなく、
最低限明るくなくシンプルな服装を準備されるのが良いと思います。
服装は黒のスーツに白のシャツが基本です。
女性の場合は黒のスーツやワンピースで露出の少ないものが良いと思います。くれぐれも派手な服装だけはお控えください!
まとめ
・葬式時の挨拶は最低限「お悔やみ申し上げます」を覚えておきましょう!遺族の方に会った時や香典を渡すタイミングで挨拶しましょう
・葬式時の香典の書き方は上段に「御霊前」下段に名前をフルネームで書きましょう!印刷でも構いません、遺族の方に自分の名前が分かるようにしましょう
・香典を渡すときに袱紗(ふくさ)を忘れないようにしましょう!もしない場合は折り曲がれや汚れが付かないように保護して受付の方に渡してください。
・香典の相場はありますが、自分のできる範囲で包んであげてください!弔う気持ちが一番大切です。お食事がある場合は最低でも5千円は包みましょう。
・葬式時の服装について黒のスーツと白のシャツで参加するのが基本です。女性の場合も黒のスーツかワンピースがよろしいと思います。派手な装飾はせず、数珠をもってお葬式に出ましょう
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